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多焦点眼内レンズ
多焦点眼内レンズを用いた白内障手術
白内障の手術で使用するレンズには、遠くか近くのいずれかに焦点を合わせる単焦点眼内レンズと、遠近の両方に焦点を合わせられる多焦点眼内レンズがあります。手術の時間は15分ほどで、流れとしては水晶体の濁った部分を取り除き、眼内レンズという人工の水晶体を移植します。手術の方法は、通常の白内障手術と変わりません。白内障手術の詳細については白内障の項を参照してください。
術後の注意点
視力の状態が落ち着くまでには数週間かかるほか、十分な安静とお薬の点眼をお願いしています。さらに経過観察のため、定期受診をしていただきます。
費用について
レンズの種類 | 料金 | 特徴 |
---|---|---|
テクニス・マルチフォーカル | 片眼330,000円(税込) | 手元と遠方が見やすいレンズです。 |
テクニス・シンフォニー | 片眼385,000円(税込) | 遠方から中間距離が見やすいレンズです。 |
※選定療養のため、手術費用は保険適応となり、レンズの費用のみ患者さまのご負担となります。
多焦点眼内レンズを入れないほうが良い疾患の例
・緑内障による視野障害
・黄斑変性症、糖尿病網膜症などの網膜硝子体疾患
・角膜混濁
・すでに白内障手術を受けておられる方
など
また、極度に神経質な方や、まだ白内障が軽度で視力(特に近方の視力)の良い方には、今のところ当院ではおすすめしておりません。
さらに、もともと眼鏡や老眼鏡をかけることに抵抗を感じていない方の場合は、高額な自己負担金を払って多焦点眼内レンズを選択しなくても、保険適用の単焦点眼内レンズにより、十分な視力の改善が期待できます。(白内障手術の項を参照してください)
ご自身のライフスタイルをよく考え、医師としっかり相談してどのような手術を受けるかを決めましょう。