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白内障とは
白内障とは、目の中にある水晶体というレンズが濁ることにより、視力が低下する病気です。症状としては、ものがかすんで見える、屋外に出るとまぶしいなどがあげられます。軽度の場合は点眼薬と内服薬で進行を防止しますが、重度の場合は手術が必要になります。なお、当院では日帰り手術も可能です。
薬物治療
白内障が軽度で、あまり視力に影響のない場合は点眼薬や内服薬による進行予防をおこないます。いったん白内障が進行して水晶体が混濁すると薬などで元の透明性に改善することはできません。したがって、白内障が進行した場合は手術以外に視力を改善する手段はありません。
手術について
手術では、水晶体の濁りを取った後、眼内レンズという人工の水晶体を移植します。施術時間は10分ほどで、手術の翌日から視力が改善する人もいますが、目の状態が落ち着くまでには数週間かかります。さらに、十分な安静と点眼が必要となるほか、経過観察のために定期受診をしていただくことになります。費用は国民健康保険の場合、1割負担の方は約15,000円、3割負担の方は約45,000円です。
医療費が高額になりそうなときは限度額適用認定証をご利用ください。
医療機関等の窓口でのお支払いが高額な負担となった場合は、あとから申請いただくことにより自己負担限度額を超えた額が払い戻される「高額療養費制度」があります。しかし、あとから払い戻されるとはいえ、一時的な支払いは大きな負担になります。
「限度額適用認定証」を保険証と併せて医療機関等の窓口(※1)に提示すると、1カ月 (1日から月末まで)の窓口でのお支払いが自己負担限度額まで(※2)となります。
※1 保険医療機関(入院・外来別)、保険薬局等それぞれでの取扱いとなります。
※2 同月に入院や外来など複数受診がある場合は、高額療養費の申請が必要となることがあります。保険外負担分(差額ベッド代など)や、入院時の食事負担額等は対象外となります。
通常の眼内レンズは単焦点で、遠方に合わせれば近くのものを見るときには老眼鏡が必要となりますし、近方に合わせて手術を行えば、遠くを見る時に眼鏡が必要です。遠くも近くも裸眼で見たい、という方には多焦点眼内レンズという選択もあります。
手術の流れ
1:手術室入室前から、手術衣への着替え、点眼の後、手術室へ入室します。
2:手術は局所麻酔で行います。血圧計や心電図モニターの電極をつけ、洗眼して目の周囲を消毒し、あおむけに寝た状態で顔の上にカバーをかけて手術を行います。
3:手術は15分ほどで終わります。
4:手術をした後、安静にしていただきます(手術後10分程度)。
その後、スタッフから手術後の注意事項の説明を受けた後、徒歩にて帰宅することが可能です。
5:手術直後は眼球保護のため眼帯を装着します。
目をこすったり直接触ったりして圧迫しないように注意してください。
翌朝の診察までは眼帯をしていただきます。
白内障の手術後はドクターチェックメガネを購入する方もいます。眼鏡を作製するまでに1週間から10日間ほど時間がかかるため、当院では眼鏡が手元に届くまでの間、貸し出しをしています。貸し出し用の眼鏡は、レンズの度数をある程度まで調整することが可能です。
術後の注意事項
- うがい、歯磨き、ひげそり
- 手術直後から可。
- シャワー・入浴
- 手術後約1~3日後から。
- 仕事、運動、旅行
- 術後しばらくは重いものを持ったり、激しい運動などは控えて、徐々に元の生活に戻すようにしましょう。
- タバコ・飲酒
- 飲酒は医師の許可がでるまで控えてください。
タバコは少し改善を遅らせることがあるため、手術直後は本数を控えめにした方がいいでしょう。 - テレビ・読書
- 視力が改善し見え方が安定すれば、疲れない程度に目を使うことは問題ありません。